日付
2024年04月01日
FIPとは猫伝染性腹膜炎の事で、若齢の猫がかかりやすいですが、どの年齢でも発症します。発症すると致死率の高い、恐ろしい病気の1つです。
元々腸の中に存在し病気を起こす性質が弱い猫コロナウイルスが、突然変異を起こすと致死率の高い猫伝染性腹膜炎(FIP)ウイルスになり、重篤な症状を引き起こします。
FIPは、大きく分けて、「ウエットタイプ」と「ドライタイプ」の2つの種類があります。どちらのタイプも、元気・食欲の低下、発熱、体重減少などが起こります。
ウエットタイプは、腹水や胸水などが溜まり、呼吸が苦しくなります。
ドライタイプは、いろいろな臓器にできもの(肉芽腫)を作り、どの臓器に肉芽腫が作られるかによって、症状も異なり、腎臓にできた場合は腎臓機能が低下し、消化管なら下痢や嘔吐です。眼にも炎症を引き起こすので、虹彩の色が変化した時は要注意です。また、脳に炎症が起きる場合もあり、けいれんなどの神経症状がでます。